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皮膚科

スタッフの紹介

診療科紹介

1 診療内容

皮膚は外界との境界をなす臓器であり,外界からの刺激や微生物の影響により種々の疾患を生じます.湿疹/皮膚炎,細菌/真菌(かび)/ウイルスなどの感染症などがその代表ですが、皮膚科で診療する疾患は多彩で多岐にわたります.まれな難治性の皮膚疾患や先天性皮膚疾患,内科的な異常によって生じる疾患などもあります。また、紫外線量の増加や高齢化など影響により、皮膚がんが増えてきていることはよくご存じのことと思います.

外来診療が中心となりますが,皮膚腫瘍,水疱性疾患,重症の皮膚炎や薬剤アレルギー,蕁麻疹,重症の皮膚感染症などでは症状に応じて入院のうえ治療いたします.

皮膚疾患全般にわたって幅広く診療していますが,特に皮膚腫瘍の診断と治療に力を入れています.

皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)

紫外線の影響や高齢化などのため皮膚がんは増加傾向です。皮膚がんにはいくつかの種類があり、悪性度もさまざまです。さらにその進行度によっても予後は大きく変わります.当院皮膚科では皮膚悪性腫瘍の専門医が中心となって診断/治療を行っており,正確に診断して進行度を把握したうえ,ひとりひとりの患者さんに適切な治療(手術,放射線療法,抗腫瘍薬,免疫療法,など)を選択するようこころがけています.

センチネルリンパ節生検という,リンパ節転移の早期診断を目的とする診断方法も導入しています.


図:皮膚がんの臨床所見.基底細胞癌(左)、悪性黒色腫(右).

皮膚良性腫瘍

皮膚腫瘍の診断では良性の腫瘍か,悪性の腫瘍(いわゆるがん)かを区別することが重要です.まず,後で述べるダーモスコピーや超音波診断装置などの非侵襲的検査を用いて診察し,必要に応じて病理組織検査(皮膚生検)を行います.良性の腫瘍でも大きくなる可能性のあるもの,悪性に変わる可能性のあるもの,生活上支障のあるものなどに対しては,それぞれの疾患に応じた治療を行います.

難治性皮膚疾患(乾癬,水疱症,脱毛症,掌蹠多汗症,など)

皮膚疾患の中には慢性・再発性に経過するものがあり、生命にかかわらなくてもしばしば日常生活の質に影響を与えます。正確な診断に基づいて、種々の外用薬,内服薬,注射薬などによる薬物療法がおこなわれます。紫外線療法などの理学療法も組み合わせて治療をおこなっており,近年種々の皮膚疾患に対する有用性が証明されている紫外線治療機器(エキシマライト,ナローバンドUVB照射装置)も導入されています.

掌蹠多汗症に対しては外用剤の他、イオントフォレーシスによる治療もおこなっています。

なお当院は,乾癬に対する生物学的製剤の使用承認施設です。


図:尋常性天疱瘡の病理組織所見(左)、蛍光抗体法(右)

膠原病,血管炎,など

全身性疾患である膠原病や血管炎は皮膚症状でみつかることが多く,皮膚から診断を確定するうえで重要な情報が得られます.膠原病内科などと連携して診断・治療しています.

先天性皮膚疾患

周産期医療が充実している当院では,先天性の小児皮膚疾患(先天性水疱症,白皮症,角化症,など)を経験することも多く,各専門の医療機関と連携して診断・治療をサポートしています.

湿疹・皮膚炎

アトピー性皮膚炎,かぶれ,その他

皮膚感染症

ニキビ,とびひ,蜂窩織炎,ヘルペス,帯状疱疹,真菌感染症,など

 

2 皮膚科特殊検査

皮膚科では視るだけで診断がつく疾患もありますが,疾患によっては以下にお示しするような検査を用いてより正確に診断します.

 

1) ダーモスコピー

特殊な拡大レンズを使って皮膚病変を拡大し、詳細に観察します.

特に皮膚腫瘍の診断に有用です(下図).


図:ダーモスコピーによる診察.良性のホクロ(左).悪性黒色腫(ホクロの癌、右)
 

2) 皮膚超音波検査

皮膚腫瘍、リンパ節の腫れ、などの診断に用います。


図:皮膚良性腫瘍(石灰化上皮腫、左)、および皮膚血管腫の超音波所見(右)
 

皮膚生検(病理組織検査)

局所麻酔をして直径3-5mm程度の小さな皮膚を採取し,組織診断します.

みただけで診断の難しい疾患では,しばしば診断の根拠となります.


図:皮膚病理組織検査.基底細胞癌の臨床所見(左).組織所見(右)
 

4) 真菌検査

水虫などの真菌(カビの1種)を証明します。


図:白癬菌鏡検
 

5) 細胞診

ヘルペスなどのウイルス感染症などで行います。


図:ヘルペス細胞診
 

6) 皮膚アレルギー検査(パッチテスト、プリックテスト、など)

かぶれ、薬剤、食物などの原因検索に役立ちます。

 

7) 紫外線検査

紫外線に対する過敏症(アレルギー)を調べます。

 

8) センチネルリンパ節生検

皮膚がんのリンパ節転移を早期に診断します(前述)。


図1:悪性黒色腫のセンチネルリンパ節生検.
右母指原発巣(左)、リンパシンチグラフィ(中)、リンパ節への微少転移(右)
 

診療実績

手術件数

228件(H27年度)

内訳:悪性腫瘍45件,良性腫瘍・母斑119件 等

入院患者数

136人(H27年度)

内訳:悪性腫瘍30件,良性腫瘍・母斑45件,細菌感染症22件,熱傷・外傷・咬傷など14件,膿皮症6件,薬疹・アレルギー6件,ウイルス性感染症5件,炎症性皮膚疾患・角化症・水疱症5件,その他3件