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クリティカルパス

クリティカルパスってご存じですか?

◆◆患者さまに質の高い標準的な医療を均一に提供するためのツール◆◆

クリティカルパスは一言でいえば上記のように言えます。もともとは産業界で用いられた工程管理や工程短縮のためのコスト分析手法であったクリティカルパスが、DRG/PPSが導入された1980年代にアメリカで医療に応用されたのが始まりです。

1998年11月に日本でも医療費の急性期包括払いの試行(DRG/PPS)が始まり、当院も全国で10施設の試行病院の一つになりました。それに伴い、当院では1999年7月にクリティカルパス委員会を立ち上げクリティカルパスの推進に力を入れてきました。

委員会は医師、看護師の他に薬剤師、放射線技師、臨床検査技師、管理栄養士、理学療法士、医事の各コメディカルの代表で構成され(図1)、副院長と看護部長がオブザーバーとなって、毎月1回様々な疾患のクリティカルパスを作り上げてきました。

パスはスタッフ用と患者さま用に分かれます。その具体例を示しますが、基本的には縦軸に医療行為を、横軸に時系列で入院日数を明示した表形式になります。このスケジュールから逸脱(バリアンスといいます)しないように、各医療スタッフが協力して努力することにより、患者さまに質の高い医療を提供することができるのです。

看護サイドから見ると、クリティカルパスを活用して、看護スタッフからも患者さまからも良い意見が聞かれています。看護のベテランも新人も、経験に関係なく均一な看護ができることはもちろん、治療経過や方針が明確に把握できます。その結果、指示確認に費やす時間が短縮され、患者さまにかかわる時間が増え、質の高い看護サービスにつながっています。

患者さまからも「いつ、何の検査があって、いつから起きることができるのかがわかりやすい」「この日に説明があるんか、女房に電話しとこう」「明日は検査でご飯がたべれんのじゃな、わかっとるで。毎日読んどる」などの声がきかれます。

パス用紙を何度も読み返して自分の治療経過を確認することができるのでわかりやすいとの評価を得ています。

入院から退院までのスケジュールを情報提供することで、患者さまも家族も安心して入院生活がおくれています。今後はさらに多数の疾患についてクリティカルパスを作成し、患者サービスに努めたいと考えています。

クリティカルパス委員会の構成
図1